「心地よさ」が、誰かの未来を支える。
FLOLUXとRED BOX JAPANが描く、新しい循環のかたち

 

「FLOLUX」が、新たに始動したRED BOX JAPANとの提携プロジェクト。
学生たちが平等に安心して学び、自分らしく未来を描ける環境づくりを、生理用品の設置を通して目指すNPO法人RED BOX JAPAN。その活動に共鳴し、FLOLUXはチャリティープロジェクトを始動しました。

FLOLUX代表の久保田芹南と、RED BOX JAPAN代表の尾熊栞奈さんの対談を通して、本プロジェクトを深堀します。

「月経を理由に、教育の機会を失ってほしくない」-RED BOX JAPANが生まれた背景-

——まず最初に、RED BOX JAPANの活動について教えてください。

尾熊:
もともと私は、海外のフェムテックや生理用品に興味があったんです。海外には、日本ではまだあまり見かけないジェンダーフリーなデザインや、選択肢の幅が広いプロダクトがたくさんありました。

そんな中で出会ったのが、イギリスの「RED BOX」という活動です。
当時イギリスでは、“約10%の学生が生理用品にアクセスできず、学校を休んでいる”というデータが公表されていて、教育機会の損失が問題視されていました。

その話を知った時、自分の学生時代を思い返したんです。
急な生理で困ったことや、保健室へ行く時の気まずさ。名前を書いて生理用品を借りることへの心理的ハードル。

当時は当たり前だと思っていましたが、改めて考えると、安心して学校生活を送れる環境だったとは言い切れなかった。
日本ではまだ“生理の貧困”という言葉も広く知られていませんでしたが、「これは日本でも起きていることなのでは」と感じ、まずは自分にできることから始めようと思ったのが活動のきっかけでした。

 

 

生理用品を、“特別なもの”ではなく“社会インフラ”へ

——現在、RED BOX JAPANではどのような未来を目指していますか?

尾熊:
私たちが目指しているのは、「生理用品を社会的インフラとして当たり前に存在させること」です。トイレットペーパーのように、学校のトイレに必要な時にいつでもある。
そういう状態が実現できれば、生理による不安やストレスが軽減され、誰もが安心して学業に集中できるようになります。

実際、海外では継続的な生理用品の提供によって女子学生の出席率が向上したというデータもあります。

だからこそ、単なる寄付活動ではなく、“学習環境を整えるためのインフラ”として考えていきたいんです。

さらにその先には、女性が自分らしいキャリアや未来を描ける社会につなげていきたいと思っています。

 

「どこでもソフィ」との連携で、より届きやすい支援へ

——現在は、ユニ・チャームの「どこでもソフィ」とも連携されていますね。

尾熊:
はい。これまで私たちは、生理用品を学校へ寄付する活動を中心に行ってきました。

ただ、学校ごとに設置方法が異なり、導入のハードルがあるケースも少なくなかったんです。

その点、「どこでもソフィ」と連携することで、専用ディスペンサーなども含め、より導入しやすい形が整ってきました。

学校側にとっても負担が少なく、生徒たちにとっても自然にアクセスできる環境になると思います。

また、企業との連携によって、学生が社会との接点を持つきっかけも生まれています。

学校という空間は、意外と社会との距離が遠い場所でもあるので、「こんな企業があるんだ」「こんな働き方があるんだ」と知る機会にもなればと思っています。

 

「知らなかった」から始まることもある

——今回、FLOLUXがこの活動に参画した背景についても教えてください。

久保田:
もともと弊社副社長がRED BOX JAPANの理事を務めていて、活動について話を聞く機会がありました。

さらに、尾熊さんが同世代の女性として活動されていることや、“女性のエンパワーメント”を大切にされている点にも、とても共感したんです。

私自身、女性がより健やかに生きられる社会をつくることは、ブランドを立ち上げた時から大切にしていたテーマでした。

ただ正直に言うと、“生理の貧困”という問題について、深く理解していたわけではなかったんです。

日本で、生理用品を十分に購入できない家庭があること。
それによって教育格差が生まれていること。

その現実を知った時、「まずは知ることが大切なんだ」と感じました。

だから今回のプロジェクトでは、支援そのものだけではなく、「こういう現実がある」ということを知る入り口も作れたらと思っています。

 

支援を、もっと自然に、日常の中へ

久保田:
社会課題に関わりたいと思っていても、「どう関わればいいのかわからない」と感じる方って多いと思うんです。

だからこそ、ブランドという存在を通じて、もっと自然に参加できる形を作れたらと思いました。

例えば、「商品を購入することで支援につながる」という仕組みであれば、日常の延長線上で参加しやすくなる。

好きなものを選ぶことが、誰かの未来をそっと支えることにつながる。

そういう循環であれば、もっとやさしく、自然に広がっていく気がしています。

 

「誰が、どんな想いで作っているのか」を伝えたい

——お二人のお話を伺っていると、単なる寄付活動ではなく、“人”にフォーカスされている印象があります。

久保田:
私は、ただ商品を作って販売するだけではなく、その背景にある想いや、人の存在まで含めてブランドだと思っています。

誰が、どんな気持ちで作っているのか。
どんな未来を思い描いているのか。

そういった部分に共感していただけるブランドでありたいんです。

今回のコラボレーションも、単なるチャリティー企画ではなく、ブランドの価値観をより輪郭を持って伝えられる機会になると思っています。

“心地よく生きる”という感覚が、誰かの安心や未来とも静かにつながっている。

そんな感覚を、FLOLUXを通して少しずつ共有していけたら嬉しいです。

 

後編では、チャリティープロダクトについて、そして「女性が自分らしく生きるために大切なこと」について、さらにお話を伺います。